BNP

LIVE RESERVAION

PREMIUM

¥4,400 | Jazz
09/26
Fri
Contrapunctus 常田俊太郎×林宋其×真田将太朗×石若駿

視覚と聴覚が交差する、美術と音楽の反転実験。気鋭のミュージシャンとアーティストが創り上げる新機軸のライブアートパフォーマンス「Contrapunctus」

絵は完成して残るもの── そんな常識を覆し、絵が音楽のように時間とともに溶けていく。一方で、鳴った瞬間に消えていくはずの音楽は、視覚として空間に残されていく──。
Contrapunctusは、美術と音楽という異なる芸術領域を“反転”させ、その本質を問い直す試みです。

視覚と聴覚、静と動、残るものと消えるもの──芸術の役割が入れ替わり、私たちの感覚も揺さぶられる。美術と音楽の特性をひっくり返す、新しいライブアートを体感してください。

Title

Contrapunctus
常田俊太郎×林宋其×真田将太朗×石若駿

Date & Showtimes

2025 9.26 fri.

———————————————————
[1st] OPEN:17:00
LIVE START 18:00

[2nd] OPEN:19:45
LIVE START:20:45

*60分の公演となります。入替あり。
———————————————————
Close:23:00

 

*CHARGE / ¥4,400(税込)
*料金は1名様あたりの金額となります。別途、お1人様1オーダー以上を頂戴いたします。

【予約開始日】
8.19 tue. 12:00pm

MEMBER

Shotaro Sanada(art)
Soki Hayashi(design)
Shuntaro Tsuneta(vln, syn)
Shun Ishiwaka(ds)

Support :
Sonoko Muraoka (vc)

 

真田将太朗 (アーティスト)
林宋其 (デザイン)
常田俊太郎 (ヴァイオリン、シンセサイザー)
石若駿 (ドラムス)

Support :
村岡苑子(チェロ)

Contrapunctus

本公演は、美術と音楽、視覚芸術と聴覚芸術という領域を越境し、それぞれの役割や性質を反転・再考することを目的としています。ペインティングという視覚的表現は、通常、作品を永続的な形で完成させることを志向しますが、本企画では、描かれた絵画がその場でゆっくりと消えていくという時間性を付与することで、視覚芸術を一種のパフォーマンス──いわば音楽的現象として提示します。
こうした視覚芸術における時間性への着目は、1960年代に台頭したフルクサスやハプニングといった前衛芸術運動にも通じるものであり、「芸術とは人間が意識を拡張するための社会的彫刻である」と語ったヨーゼフ・ボイスの思想とも呼応します。絵画に時間性を持たせ、やがて消失する形式とすることは、その表現の射程を固定された物理的オブジェクトから解き放ち、「体験としての芸術」という現代的価値観を再提示する意図によるものです。
一方、音楽は本来的に時間性を内包した芸術形式ですが、本公演では、記録と実演が重層する空間の中で、音楽を機械的に視覚化する試みを行います。音楽がもはや一回限りの出来事ではなく、可視化され、所有されうる対象となったという視点に立ち、音とそれに対応する視覚情報の交差点における芸術的探求を展開します。音楽の視覚化によって、時間の中にあった音は空間へと変換され、聴覚的な感覚を視覚的に知覚するという新たな体験が生まれるでしょう。
このように、二つの感覚領域における実験的アプローチが交錯し、互いに反転・融合することにより、本公演は芸術形式の固定概念を問い直す場となります。公演のタイトルである「Contrapunctus」は、異なる旋律が独立して進行しながらも、全体として統一的な構造を形成する音楽的技法に由来します。残響とともに消失する美術と、機械的に視覚化される音楽との調和が、芸術の本質的な機能をあらためて考える契機となることを願っています。

ARTIST INFORMATION

真田将太朗

画家。
2000年、兵庫県生まれ。東京藝術大学美術学部卒業、東京大学大学院学際情報学府修士課程在学中。画家として活動する傍ら、人工知能の開発を通じて人間の創造性の根源を探る、美学と情報工学の領域を横断する研究に従事。重力や時間に対する独創的な解釈を織り交ぜた「新しい風景」をテーマとする大型抽象絵画が早くから高い評価を受け、藝大アートプラザ賞を当時最年少で受賞したことを皮切りに、Art Olympia 2022、東京藝大アートフェス優秀賞、ベストデビュタントオブザイヤー2025など、数多くの賞を受賞。
2023年には「Google Japan × Z世代アーティスト」第1弾アーティストに採択され、「AI EXPO 2023」では幕張メッセにてライブペイントを実施。また同年、JR東日本の依頼により、JR長野駅構内に永久常設される約10メートルの大作を制作。
近年は、台湾新光三越、GINZA SIX 銀座 蔦屋書店、Terrada Art Complex Tokyo International Galleryなどで相次いで個展を開催。2025年にはOsaka Art & Designにて阪急阪神グループのメイン作家に選出され、百貨店史上最大規模の個展を手がけた。各個展では来場者数の即日完売記録を更新するなど、注目を集めている。
その他、JR上野駅構内レストランの常設大壁画や、長野県竜王の常設ストリートピアノへのペイント、東郷神社・長野護国神社への奉納画など、全国各地の常設作品を手がける一方、レーシングドライバー太田格之進やスキークロス日本代表・中西凜らの世界選手権・オリンピック専用ヘルメットのペイントも担当するなど、幅広い分野で活動を展開している。

OFFICIAL SITE
https://shotaro-sanada.com/

INSTAGRAM
https://www.instagram.com/tarobee1212

林宋其

デザイナー。
1998年、福岡県生まれ。東京藝術大学美術学部デザイン科卒業、東京藝術大学大学院美術研究科デザイン専攻在学中。デザイナーとして、企業や団体のグラフィックやプロダクト全体のブランディングを手がける。真理に寄り添いながら、既存のくくりを超えて領域を横断する。 GOOD DESIGN NEW HOPE AWARD 2023、令和5年度台東区長奨励賞受賞。

INSTAGRAM
https://www.instagram.com/soki_hayashi

常田俊太郎

起業家・音楽家・ヴァイオリニスト。
1990年、長野県生まれ。東京大学工学部卒業。
J-POPのストリングスセクションからポストクラシカル、アンビエントなど幅広い分野で音楽制作に携わる。自身が編曲家・ヴァイオリニストとして、millennium paradeでオー ケストレーションを担当するほか、King Gnu、Vaundy、米津玄師、yama、加藤ミリヤ、WONKなどのアーティストの楽曲にレコーディングやライブ演奏で参加。 また、プロデュースワークとして、J-POPとクラシックを融合させた音楽プロジェク ト”With ensemble”のプロデュースや、京都市京セラ美術館で開催された「アンディ・ウォーホル・キョウト」の展覧会オリジナルBGMサウンド・プロデュースなどを担当。
また、共同創業した株式会社ユートニックでは、アート・エンターテインメント領域におけるアプリケーションの企画、メディア・コンテンツのプロデュースや、コンサルティングに携わっている。

OFFICIAL SITE
https://shuntarotsuneta.jp/

INSTAGRAM
https://www.instagram.com/shuntaro.tsuneta

石若駿

打楽器奏者・作曲家・音楽家。
1992年、北海道生まれ。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校打楽器専攻を経て、同大学を卒業。卒業時にアカンサス音楽賞、同声会賞を受賞。自身のプロジェクトとしてAnswer to Remember, SMTK, Songbook Trioを展開する傍ら、作編曲家として様々なアーティストや映像作品、プロジェクトのサウンドプロデュース、楽曲提供を行う。
日野皓正、くるり、椎名林檎、米津玄師、星野源、Kid Fresino、君島大空、CRCK/LCKS、Banksia Trio、Marty Holoubek Trio ll,IV、Yuya Wakai Trio、David Bryant Trismicなど数多くのアーティストのライブ、レコーディングに参加。
上野耕平、山中惇史らと名古屋フィルハーモニー交響楽団、札幌交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団と共演。
海外アーティストとの共演も多く、これまでに、Kurt Rosenwinkel、Jason Moran、Federico Casagrande、Tony Allen、James Francies、John Scofield、Taylor McFerrin、Peter Evans、Fabian Almazan、Linda Oh、Richard Spaven、Corey Kingの来日公演に参加。
2022年 人工知能による自分自身との共演を試みた石若駿+YCAM新作パフォーマンス公演「Echoes for unknown egos―発現しあう響きたち」を発表。2023年 HTBジルベスターコンサートにて自作の協奏組曲「playgroundz(forpercussion)」を札幌交響楽団と共に世界初演。同年公開された劇場版アニメ「BLUE GIANT」では登場人物”玉田俊二”のドラム・パート実演奏を手がける。2024年にリリースしたAnswer to Remember 『Answer to Remember Ⅱ』が第17回CDショップ大賞2025 ジャズ賞を受賞。
他に類を見ないアプローチで音楽シーンに影響を与え、新たな潮流を生み出している。

OFFICIAL SITE
https://www.shun-ishiwaka.com/

INSTAGRAM
https://www.instagram.com/shun_ishiwaka